ようこそ人類、ここは地図。

私たちにおける、素晴らしい座標を

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

いつの世も愛は事件。大島渚『愛のコリーダ』

大島渚監督の「愛のコリーダ」を観た。 かの阿部定事件をモチーフにした本作は、日本的な極彩色の様式美を随所に散りばめた絵作りと、それを額縁のように引き立てる廓遊びの和の音色が美しい。 好奇をそそる男女の行く末を見届けるのにまったくふさわしい舞…

最果タヒさんのこと。『君の言い訳は最高の芸術』

この人も私と同じように、靴下をはいたり、歯を磨いたり、だれかと待ち合わせをしたりしながら生きているのだろうか。 食パンを焼きすぎたり、傘を忘れたり、ああなんか今日の髪型はイマイチ、とかそんなことを考えたりするんだろうか。 するんだろうな。 お…

美しいって、なに? 長野県東御市、天空の芸術祭

長野県東御市(とうみし)で行われている「天空の芸術祭」に行ってきた。 シェア・アトリエ「miraiva」のプロデューサー、mayuchapawonica・まゆさんの作品を観るべく。 まゆさんが相棒のカヤノヒデアキさんと手がけていたのは、『名もない農家』という場所…

「巨大な雨の読書会」、その1

名付けることは、存在の片棒を担ぐことでもある。 名を与えられた物は、者は、ものは、ものたちは。 おそらく自らの呼び名の来歴を知りたがるであろうし、仮に問うて名付けの由来について何がしかの回答を得たとすれば、繰り返しその中身を参照しつつ、生き…

作品名:「ときどき、透明になる家」

昨日10月8日にアート・イベント「ときどき、透明になる家を作ろう!」を開催し、ぶじに「ときどき、透明になる家」が完成しました。 完成した作品は展示作品として、下記の場所にてご覧いただくことができます。 「ときどき、透明になる家」展示地 :茨城県…

シェア・アトリエ「miraiva」

夏が終わる頃、踊りながら描きたいと思った。 ダンスと絵を描くことはあまりにも似ているから、わたしはそれを一緒くたにしないと気が済まなくなって、旅先の人や一度きり会った人や私を生み育てた人にまで、大きな大きなキャンバスをください踊りますから、…