ようこそ人類、ここは地図。

私たちにおける素晴らしい座標を

シェア・アトリエ「miraiva」

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夏が終わる頃、踊りながら描きたいと思った。

 

ダンスと絵を描くことはあまりにも似ているから、わたしはそれを一緒くたにしないと気が済まなくなって、旅先の人や一度きり会った人や私を生み育てた人にまで、大きな大きなキャンバスをください踊りますから、と連呼していたら、魔法のように願いは叶い、わたしはいまアトリエと住む場所とを与えられて、太陽がのぼって沈むまでずっと油と顔料と音楽とを混ぜて、服を捨て、はだしで踊りながら暮らしている。

 

滞在先は、「miraiva」というシェア・アトリエだ。

「表現」といういかようにも伸びて幾分融通の効きすぎる枠で括れるものを広く受け入れる、行き場ないアーティストのための場所。

 

ときどき、私の見知らぬ世界の音楽をたずさえた人が、無垢な眼差しで人を石に変える人が、リアス式海岸のようにいくつもの波を抱え込んだ人が、夜更けにやってきて、私の中を流れる透明な河に、色を、ひかりを、無尽蔵に注ぎ入れる。

 

泡立つ河の流れは、こみあげるように氾濫し氾濫し、あふれだすもので今日も私は色を塗っている。

あなたにも来てほしい。わたしという河にあなたの持つ色を、光を。