2月5日の話し言葉
ー今回はインタビューをお受けいただき、ありがとうございます。 「こういった取材というのは、基本的にお受けしていません。 しかし、タイムマシーンについては誤解も多く、一度くらいはきちんとお話したほうがよかろう、というのが今回の判断です。」 ーお…
この肉体が滅びてもなお、世界と溶け合ってその一部となり、存在し続けるものがあるのではないか。 それは長らく私の個人的な予感であり、時々は確信であった。 目に見えないものを、どのように取り扱えば「大事」にできるのか。 それを考える手段が、自分の…
二週にわたる三連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか。 私の暮らす武蔵野は、ときおり雲り、晴れては蒸して、それでも秋。 夏の余韻はそこかしこ。 そんな塩梅の空模様が続いています。 さてさて。 先日お知らせいたしました、ラジオ番組がいよいよ本日か…
この夏というのは芯太く、禍々しいほどの暑さでしたね。 薄皮を剥ぐように、日に日に暑さも和らいで、道行く人の面立ちも少しばかり優しくゆるんできたような。 そんな兆しを嬉しく感じる今日この頃です。 これをお読みくださっているみなさまは、どのように…
決して、決して、私はねこのことばかり考えているわけではなくて、何だかとても辛いこととか、出口が見えないこととか、出口というか入り口もどこだったんだ、みたいなこととか、本当にいろいろと悩ましいことがありすぎて、息できない、みたいな感覚になっ…
「小説」は現実の世界に足を踏みしめながら楽しむことのできるフィクション、だと思っている人も多い。 「小説」は物語で、謎解きで、歴史や世界を教えてくれる情報源。感動の装置。 世間では、広くそのように考えられているように思う。 この現実世界を構成…
名前はとても不思議なものです。 生まれてから死ぬまで、現代にっぽん人は、一生涯ひとつかふたつの名前を使い倒して生きていくのだ、というのが、私はにわかに信じがたい。 例えば男の子という種類に生まれると、余程のことがない限り人生を一色の、唯一絶…
名付けることは、存在の片棒を担ぐことでもある。 名を与えられた物は、者は、ものは、ものたちは。 おそらく自らの呼び名の来歴を知りたがるであろうし、仮に問うて名付けの由来について何がしかの回答を得たとすれば、繰り返しその中身を参照しつつ、生き…
嵐のように押し寄せる出来事はたましいを運び、また作ること、書くこと、が現在進行形の時間軸とぴたと寄り添う日々が始まっています。 物言うことが怖くなり、雲がゆく速度も、風がつくる模様も、この目には映らない数年間がありました。 そのすぎた歳月の…
ひととせの間に1つ2つ、何かに徹底的にのめり込んでは飽きる、という所業を爾来続けて生きている。なかば人生を賭けなんとする、のめり込みのその勢いに、他人様はもうその道の玄人かそうでなくともそこに近しいものを目指して私がその後も現実的にひた邁…
どうして器や彫刻や、絵画、と呼ばれるものを人は愛でるのか。 合理性という観測地点から見れば、何の役に立つの、というその行為を人類史は延々と続けて、まだやっているのか。 ときどき、名画をそのプライスでしか鑑賞できぬ人に問われて、その人に何をど…
先の記事にて自己紹介のことを書きました。 差し当たって、2月5日はどんな作品を作ってきたのか、これまでの足跡をお見せするという形でご紹介に替えさせていただければと思います。 今回ご紹介するのは、劇場やライブハウスでお披露目したものが主です。 …
こんにちは。こんばんは。 2月5日です。 せっかくブログを始めたので、自己紹介をしようと思いました。 しかしいざやろうとすると、むずかしい。 何をどう切り取ってお出しすれば良いのか、皆目検討がつかないのです。 私はある人の勧めで「アーティスト」…
ボンジュール、人類のみなさま。 2月5日です。 大きな木の見える窓のそばで、これを書いています。 あなたは一体どちらにいらっしゃるのでしょう。 不思議で見えない現代的な糸電話で、こちらとそちらが繋がっている事だけは確かですね。 ブログの題名にもな…