ようこそ人類、ここは地図。

2月5日、ユミのブログ。

「巨大な雨の読書会」、その1

名付けることは、存在の片棒を担ぐことでもある。 名を与えられた物は、者は、ものは、ものたちは。 おそらく自らの呼び名の来歴を知りたがるであろうし、仮に問うて名付けの由来について何がしかの回答を得たとすれば、繰り返しその中身を参照しつつ、生き…

作品名:「ときどき、透明になる家」

昨日10月8日にアート・イベント「ときどき、透明になる家を作ろう!」を開催し、ぶじに「ときどき、透明になる家」が完成しました。 完成した作品は展示作品として、下記の場所にてご覧いただくことができます。 「ときどき、透明になる家」展示地 :茨城県…

シェア・アトリエ「miraiva」

夏が終わる頃、踊りながら描きたいと思った。 ダンスと絵を描くことはあまりにも似ているから、わたしはそれを一緒くたにしないと気が済まなくなって、旅先の人や一度きり会った人や私を生み育てた人にまで、大きな大きなキャンバスをください踊りますから、…

世界が滅びてもいいなんて嘘つき。

世界なんて滅びてもよいの。 あなたとわたし、ふたりきり残して。 さっさと滅びてしまえ。 余白だらけになってしまえ。 完璧も片手落ちも曖昧も不透明も、 意味たちはすべて光になってしまうのが正しい。 風のように賢いあの人は。 風のように去ってしまうあ…

10月8日、イベント詳細です。

先日お知らせしました「ときどき、透明になる家を作ろう!」のイベント申込ページができました。 イベントの詳細情報も載せておりますので、お時間ございましたらご覧下さいね。 2月5日による、参加型アート・イベント 「ときどき、透明になる家を作ろう!」…

泡立つコミュニケーション、限界が好き。

限りあるもの。 それは、面白く、切なくて、愛おしい。 終わりや範囲が決まっていることで、その内側の内容物はそこからはみ出さんと煮え立ち、ひとりでに踊り、極まっていく。 「ここまで」と定める限界線の周りには、湖の岸辺にたえず水が打ち寄せるがごと…

ときどき透明になる家を一緒に作りませんか?

アートイベント 『ときどき、透明になる家を作ろう!』のお知らせです。 先日、アムステルダムに住む友人の建築家から面白いペンキをもらいました。 彼いわく、 「これを塗ると、ときどき建物が透明になるんだ。僕は試したことないけどさ。オランダのアーテ…

作品タイトル『ナムミ』

作品タイトル『ナムミ』 スケッチブックにサインペン、アクリル絵具、鉛筆で。

戯曲『電車という病』

タダシ 「ぼくの姉は電車病です。 とりつくしまもないくらい。 電車病というのは、あ、姉貴どこいくんだよ。 姉 「きまっているじゃない、タダシ。 線路を走りに行くのよ。 タダシ 「こんな夜中にあぶないだろう。 姉 「ばかね、試運転できるのはこの時間し…

わたしが雨を好きなのは。

あさ起きて、まどのそとが雨の音にみたされていると、 ふと、思い出すのです。 わたしのこのうつくしい孤独を。 この世界において与えられた、私というひとつの小部屋。 その場所は、どんなふうにはげしく、雨が降りつづけたとしても、 湯気ひとつたてずに、…

めくじら

あんにょん。 目くじらを立てている人が南にいるというので、会いに行くとそれは事件。 巨大な海の生き物が、その人の瞳にぶすと突き刺さっている。 だいじょうぶなのですか。 くじらをなでなで触りながら私が質問すると、 あまりだいじょうぶではありません…

透明なくらし

ゆふがた きっぷをてにつかれたおかおで おつとめからかえっていらっしゃる かえるあなた よくしつをあたため おゆうしょくのしたくをして かみをとかしてからえきまで えきまであなたむかへにいって きえさるわたくし えきからのさかみち くだりながらとぼ…

マジカル・リサイクル・サービス

マジシャンになりたいと思ったことは一度もない。 タネとしかけを育てるのにずいぶん骨が折れると子どもの時から聞かされていたし、ほとんどお手本に近い失敗例を間近に見ながら育ったせいだ。 僕のパパンは生まれて1時間もたつともうマジシャンになると言い…

大名庭園、お着物道を通りゃんせ。

まあこう見えて、あたしはこわがりやから、世の中にはこわいことってぎょうさんあると今まで思ってたんよ。 せやけどな、ほんまにおそろしくて、足ビビビってすくんでまうような、そんなおっとろしいもんなんて、そうそうあらへんねやってあたし、こないだ分…

幽体離脱の父。

困っているのは、ほかでもない 私の父のことなのです。 いったい、いつから始まったのか、 私もくわしく知りません。 よくよく記憶をたどってみれば 確かに、赤いランドセル。 わたしが九九を習うころ 事態はすでに あのすがた あのころ わたしが恐れたもの…

宇宙人のきもち。

宇宙人のきもち、を考えるときの私は、 だいたい地球人のきもち、を考えてしまっているのです。 宇宙人のきもち、を考えるときのいちばんのちゅういは、宇宙人は地球人にあらず。 そのことをちゃんと、よくよく、考えること。 それにつきるのだ、とファミマ…

発明の国、ヒラメキア円卓会議。

紫陽花型の爆弾を作ろうと思ったけれど 紫陽花というのはたちまちに滅びて ピカピカとはしておられぬ性質らしく 紫陽花型の爆弾を仕掛けたところで 爆発までのしばしの期間 ちっとも枯れていかぬのは 怪しいぞ怪しいぞなんて 顔を覆いたくなるほどに怪しまれ…

ぼくは供物。

お兄さんがもうだめだらうと言うので、僕はあきらめてしまいました。 今までのようにおもてを出歩いたり、お友達に会ったりすることもせず、昼間でも部屋を暗くして、鼻をほじったり、コップの水をぶくぶくと吹いて、あとは始終あおむけになって天井ばかりを…

良くも悪くも記憶に残る基礎挨拶講座その1。

とっても元気な小中学生、そして日本全国の大人のみなさん。 挨拶はすべてのコミュニケーションの基本です。 さっそく以下の例文を参考に、人様の記憶に残るステキな挨拶人を目指して練習してみましょう。 大きな声で、ご一緒に! ●朝ごはんを食べる前に 「…

男、はじめました。

梅野さやかさんはつい最近、暦が春へと移ったのをきっかけに煙草をやめて、かわりに男と寝ることをはじめました。 はじめたばかりのころはジッポライターの油の香りやマルボロメンソールライトの美しい翡翠色のパッケージが恋しくて恋しくてたまりませんでし…

平成家族賛歌。私は家族が大好きです。

おとうさまが押入れの中で憲法を読み上げていらっしゃるあいだ、 おかあさまはお風呂場で、お皿を千枚割りました。 おにいさまがまだ温い食べものを捨てた土の上に、 おねえさまがぴかぴか光る指輪の種を蒔いて育てています。 素敵な家族をもう一度、みなさ…

ファンタジーについて。

ここに記すのはファンタジーについての記録だ。私の人生とそこに出てくる登場人物たちを飲み込んでいるファンタジーについて。その記録。備忘録。不正確かもしれない幾つかの出来事についてのごく個人的な私の感想と意見。分析のための分析。忘れないために…

紙の家

離縁をするにあたり、いろいろと新しくものを知る機会を得たのが、この若芽どきの収穫と言えば収穫なのでした。 五月雨式に片付けごとは増えてゆくのに、かえってぽかんと頭の中身を動かせないでいるような、そんな時間も多いもので、どんどん自分が底なしに…

葛藤を終える。その自由にメルシー。

生きる事はよく分からない。 その分からなさを時に心地よく、時に心地悪く、味わう事。 それが人の姿形と魂をもって、この世に在ることの醍醐味なのかもしれない。 半年ほど前まで、自分の生命や肉体や魂までも、「生活の安定」だとか「将来」といった漠たる…

作品タイトル『ホシナ』

作品タイトル『ホシナ』 スケッチブックにサインペンと色鉛筆で。

ハーレーダビッドソンに乗った修道女

この1ヶ月ほど、制御不能の夏休みを過ごしていた。 計画は頓挫し、もくろみは破れ、すべてに疲れ諦めた私は、 「ただ流されていこう」 そんな漠たる想いだけで、たくさんの人と出会い、思いがけない場所へと運ばれた。 はじまりは、一体どこだったのか。 も…

作品タイトル『ノウラ』

スケッチ作品『ノウラ』ノートに、ボールペンで。

めくるめく眩暈世界。わたしは船乗り。

この二週間ほど、めまいがやまず、まっすぐと歩けない。 いつも船の上にいるようである。 地面が揺れている。 しばしば地震が起きているのかと間違う。 居合わせた人に尋ねると、揺れてはいない、と答えが返ってくるので、嗚呼これはわたしの肉体だけに起こ…

僕らが旅に出る理由、オノ・ヨーコという人。その3

青森に心惹かれた理由の2つ目を考えていたのだけれど、結局理由というのは後付けかもしれない、などという事をふと思う。 恐山、下北半島、十和田湖、行方不明になっていた八戸のおじさん(野田秀樹の芝居のセリフに出てくる好きなフレーズ)、寺山修司、エ…

作品タイトル『キクナ』

作品タイトル『キクナ』 スケッチブックにサインペンで。